2011年10月29日土曜日

クマさんデバッグ

teddy bear debugとゆうのを聞いた。クマさんと話しながら問題解決に取り組むと、ひとりでやるよりうまくいくらしい。それはいいな。妖精さんでも脳内彼氏でも何でもいいから、とにかく対話があるってのは、視野狭窄に陥らずにうまくやってくコツなのかもね。

こんにちは

もっかい最初からやってみます。こんどは、まじめに。最近さむいねー

レイ・ブラッドベリ 「第五号ロボットGBS」

「ショー先生」ウィリスは低く鼻を鳴らしながら頭を振った。「どうしてだろう。ぼくの知っている誰よりも、あなたのほうが生き生きしてるように見えるのは、なぜですか」
「それは、きみ、なんということはない」と老人はやさしく言った。「きみが手を暖めているものは概念だろう? わしは概念や、ちょっとした思いつきの細工物でいっぱいの、歩く記念碑であり、哲学や警句を喋りちらす電気人形だよ。きみは概念が好きなんだ。わしは概念の容れ物だ。きみは歩く夢が好きで、わしは動く。きみはお喋りが好きで、わしは申し分のないお喋りだ。きみとわしは一緒にケンタウルス座のアルファ星を嚙み砕いて、宇宙の神話を吐き出す。ハレー彗星の尻尾にまたがって煙草を吸い、〈馬の首〉星雲を悩ます。終いに〈馬の首〉が降参して、われわれの創造に参加するまでな。きみは図書館が好きで、わしは図書館そのものだ。脇腹をくすぐってごらん、わしはメルヴィルの白鯨でもなんでも吐き出すから。耳をくすぐってごらん、きみがすぐにでもそこに住みたくなるようなプラトンの共和国を舌先三寸で作ってみせるから。きみはおもちゃが好きで、わしはおもちゃだ。途方もない遊び道具だ、コンピューターの組みこまれた――」
「――友人です」とウィリスは静かに言った。
ショー氏はウィリスを見つめた。鋭いというよりはむしろ温かい目で。
「友人か」とショー氏は言った。